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使えるガイド

ご恵与ありがとうございます。戦争社会学ブックガイド:現代世界を読み解く132冊作者: 野上元,福間良明出版社/メーカー: 創元社発売日: 2012/03/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 109回この商品を含むブログ (11件) を見る若手を中心とする執筆者40名に…

歴史について語る者は

ご恵与ありがとうございます。チェスワフ・ミウォシュ詩集作者: チェスワフミウォシュ,関口時正,沼野充義,Czeslawa Milosza出版社/メーカー: 成文社発売日: 2011/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログを見る歴史について語る者は…

過去から浮かびあがる今の輪郭

現代史のリテラシー――書物の宇宙作者: 佐藤卓己出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/01/14メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (13件) を見る佐藤卓己、1991年以降の書評集。

メタフィジカル・クラブ

M.サンデル教授の講義に感心したりしている前に、たぶん、まず知っておかねばならないこと。 そもそもプラグマティズムがいかにして米国精神となったのか。 プラグマティズム胚胎の場としてのメタフィジカル・クラブ。メタフィジカル・クラブ――米国100年の…

社会学ベーシックス ブックフェア開催中

シリーズ完結にともない各地書店でブックフェア開催中 とのことです。 ジュンク堂書店大阪本店(予定) ジュンク堂書店池袋本店 旭屋書店本店 ジュンク堂書店京都店 ジュンク堂書店難波店 身体・セクシュアリティ・スポーツ (社会学ベーシックス8)作者: 井上…

電体主義のメディア史

佐藤卓己「電体主義のメディア史ー電脳社会の系譜学に向けて―」『メディア史研究』Vol.30 2011年8月

なにしに大学いくの?

大学教育について (岩波文庫)作者: J.S.ミル,竹内一誠出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/07/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (19件) を見る竹内洋先生を囲むカフェ・ゼミを京都で開きます。 詳細は直接佐藤まで。 http:/…

文学に学ぶ―あるいは俄か漱石熱

社会学、歴史社会学で夏目漱石の作品を使っている。これは恩師・竹内洋先生の教育社会学研究のひそみにならい拙著『ミッション・スクール』で展開した議論をさらに深めるためなのだが、僅かながらも周囲に俄かファンを増やしている気がする。授業コメントで…

歴史に学ぶ(2)

昭和の思想 (講談社選書メチエ)作者: 植村和秀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る質の高い議論を平易に語っている。

鳥瞰のコツ

教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却 (どう考える?ニッポンの教育問題)作者: 広田照幸,伊藤茂樹出版社/メーカー: 日本図書センター発売日: 2010/09/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 117回この商品…

『左京区七夕通東入ル』をめぐるrive droite的雑考

左京区七夕通東入ル作者: 瀧羽麻子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/07/23メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 1,046回この商品を含むブログ (36件) を見るオビによれば、「ダカーポ最高の本!2010“女子読み恋愛小説”第1位」だそうだ。 良いトシの…

本を買わない大学生/追記

上記事の状況を理解するための参考文献としてあげておく。グーグル革命の衝撃 (新潮文庫)作者: NHKスペシャル取材班出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/08/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (26件) を見るNHKスペシャル“グー…

本を買わない大学生

たまたま今日一日のうちに、複数の学生、院生から同じような言葉を聞いた。 まず、学生さん。 ブック・レポートの締め切りが近づいている。ところが、講義で紹介した本はいずれも図書館からは貸し出されていて無いのだという(立派な図書館ですが、登録者数も…

子供服の誕生

本日の「PR特論」および先週までの「教育社会学」の参考図書。アリスの服が着たい―ヴィクトリア朝児童文学と子供服の誕生作者: 坂井妙子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/07/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (17件) …

「社会学の発想」のために2

上の記事にいただいたコメントとそのRes.です。

「社会学の発想」のために1

再び知的財産権について。 3日前の記事でとりあげた「北京モーター・ショー」の話、社会学を学ぶ以上、ただの笑い話として片づるわけにはいかない。思考訓練に格好のもうひとつのエピソードをあげておく。 南アフリカでエイズ危機が起きた。アメリカのエイ…

‘個’の概念

期せずして今月に入ってからのこのWeblogの一貫した隠れテーマは「近代的‘個’の概念」になったが、ここで不可欠な要素として上がってくるのが「キリスト教」、より正確に言えば「プロテスタンティズム」、もっとふみこんで言うなら「リスペクタビリティ」と…

プレ「マス・メディア」

今週のメディア文化論:メディアとはなにか? 参考文献冷泉家・蔵番ものがたり 「和歌の家」千年をひもとく (NHKブックス)作者: 冷泉為人出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2009/08/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 10回この商品を含…

備忘Memo

藤原俊成『古今風体抄』 かの古今集の序にいへるごとく、人のこころを種として、よろづの言の葉となりにければ、春の花をたづね、秋の紅葉を見ても、歌といふものなからましかば、色も香をも知る人もなく、何をかはもとの心ともすべき

「煩悶」青年と「哲学」的な恋―「悩む力」雑考その2

明治36(1903)年、旧制第一高等学校の生徒・藤村操が華厳の滝で投身自殺をした。18歳だった。自殺現場付近の木に記した遺書「巌頭之感」が社会的反響を呼び、大勢の若者が後追い自殺を図った。藤村の友、岩波茂雄は、当時を「人生とは何ぞや、我は何処より…

「悩む力」 雑考その1

≪悩む力―姜尚中が読む夏目漱石≫の一部を講義で使っている。 もともと竹内洋の『立身出世主義―近代日本のロマンと欲望』を解説する際に夏目漱石の『三四郎 (岩波文庫)』をひきあいに出していたのだが、そもそも小説『三四郎』を読んでいる大学生が昨今殆んど…

福祉国家

本日の社会学の授業(『基礎社会学』第11章「高齢社会と福祉」)の後で、質問に来て下さった方のための参考文献。 「福祉国家」対「戦争国家」、「民主主義」対「全体主義」という単純な二項対立図式の既成概念をやぶるための一冊です。総力戦と現代化 (パル…

公開ワークショップのお知らせ

「メディアの生成―聖俗と社会関係資本から考える」 日時:2009年11月6日(金)15:00〜18:00 場所:京都大学楽友会館 大会議室 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_ys.htm 参加:入場無料、参加自由 パネラー:加藤秀俊(社会学者),佐伯順子(同…

「小学五年生」と「小学六年生」今年度で休刊

小学館は26日、学年別学習雑誌「小学五年生」と「小学六年生」を今年度末の号で休刊すると発表した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091026-00000528-san-soci 書店の看板も昭和時代の香。滋賀県石山商店街にて。

今週の一冊

立身出世主義―近代日本のロマンと欲望作者: 竹内洋出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2005/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (19件) を見る三四郎 (岩波文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1990/04/16メ…

先日の一冊

FM雑誌と僕らの80年代--『FMステーション』青春記作者: 恩蔵茂出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/09/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (12件) を見る@メディア行動特論

昨日の一冊

博覧の世紀 消費/ナショナリティ/メディア作者: 福間良明,難波功士,谷本奈穂出版社/メーカー: 梓出版社発売日: 2009/08/04メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る公開ワークショップ「メディア文化政策における≪…

備忘追記:ラウル・デュフィ展雑感

ラウル・デュフィ展の印象を短く言うならば「アーティスト/アルティザン」ということになろうか。 資料等によれば、デュフィは美術史上フォーヴィズムに分類される画家だが、フォーヴィズム作家としての活動はほんの数年間に過ぎない。75年にわたる生涯で、3…

Made in O.J.

Made in Occupied Japan: A Collector's Guide作者: Marian Klamkin出版社/メーカー: Outlet発売日: 1977/01/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る一昨日の記事の参考に。 いわゆる「終戦記念日」と国際法規上の「終戦」との間によこ…

なんじ、つぶやくなかれ

産経新聞、Twitter上での「軽率な発言」を謝罪 <産経新聞社会部は8月31日、衆院選報道関連のつぶやきを更新していたTwitterアカウント「@SankeiShakaibu」で「軽率な発言をした」とし、Twitter上で謝罪した。同アカウントには31日朝、「産経新聞が初めての…