respectability

社会学ベーシックス ブックフェア開催中

シリーズ完結にともない各地書店でブックフェア開催中 とのことです。 ジュンク堂書店大阪本店(予定) ジュンク堂書店池袋本店 旭屋書店本店 ジュンク堂書店京都店 ジュンク堂書店難波店 身体・セクシュアリティ・スポーツ (社会学ベーシックス8)作者: 井上…

火事と喧嘩は江戸の花―海老蔵事件によせて

SMAPの草薙事件のおりも、リスペクタビリティのうってつけの教材として社会学講義でとりあげたが、今回の海老蔵の事件も然り。問題にしたいのは、事件そのものではなく事件をめぐる報道―バッシングの様相だ。余りにも、近代市民的価値観リスペクタビリティに…

【MEMO】健全育成か表現の自由か?

あるいはメディアとリスペクタビリティ。 ペンクラブ:都育成条例改正案に反対声明 2回目 毎日新聞2010年11月25日 日本ペンクラブ(阿刀田高会長)は25日、30日開会する東京都の第4回定例議会に改めて提出される都青少年健全育成条例改正案について、…

あらためて『あらためて教養とは』

あらためて教養とは (新潮文庫)作者: 村上陽一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/03/28メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 41回この商品を含むブログ (19件) を見る教養論、品格論は数多あるが、「正統派リスペクタビリティ」と最も近いものは村上陽一…

本日の参考文献

歴史社会学参考図書 右:6.19.追加。 『芸術の危機―ヒトラーと≪退廃芸術≫』1995神奈川県立近代美術館ほか編集 入手しにくい図録ですが、充実の内容。 ヒトラーと退廃芸術―「退廃芸術展」と「大ドイツ芸術展」作者: 関楠生出版社/メーカー: 河出書房新社発売…

本日のミッション・スクール

自由学園明日館

子供服の誕生

本日の「PR特論」および先週までの「教育社会学」の参考図書。アリスの服が着たい―ヴィクトリア朝児童文学と子供服の誕生作者: 坂井妙子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2007/07/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (17件) …

備忘

前夜から本降りというのに、当日券を求める列はいよいよ長かった。ぬれて黒光りする大屋根から御禮本日千穐樂の幕が垂れる。さよなら公演を終えた歌舞伎座は、建て替えのため明日の閉場式で幕を下ろす(29日「天声人語」より) http://www.asahi.com/paper/c…

‘個’の概念

期せずして今月に入ってからのこのWeblogの一貫した隠れテーマは「近代的‘個’の概念」になったが、ここで不可欠な要素として上がってくるのが「キリスト教」、より正確に言えば「プロテスタンティズム」、もっとふみこんで言うなら「リスペクタビリティ」と…

Princess bullied?

とりあえずMEMO 宮内庁発表にヤンキー先生激高「あまりに信じられない」(3月6日8時0分配信 スポーツ報知) 宮内庁の野村一成東宮大夫は5日、定例記者会見で、皇太子家の長女で、学習院初等科2年の愛子さま(8)が、同学年男児の乱暴な振る舞いを理由…

テイストの問題?―国母選手への風あたり(その5)

オリンピックも終わったが、リスペクタビリティと関連して国母問題を、もう一度、点検しておく。国母騒動は、今の日本におけるリスペクタブルなコード(ドレスコードや言動を含めた社会的規範)を浮き彫りにしたが、国外からの面白い指摘もあった。

国母選手への風あたり(3)―風紀違反!

面白いのは、今回の話題がしばしば「学校文化」と関わる語彙で語られている点だ。たとえば、 sanspo.comの見出しは、「「JOCは先生か!」腰パン・国母に同情も」2010.2.13 19:50 asahi.comの見出しは「国母選手の「腰パン」はNG? 学校の先生、批判と同…

品格と学校教育

リスペクタビリティおよび「風紀違反@学校」という社会通念を理解するための基礎文献。自由と規律―イギリスの学校生活 (岩波新書)作者: 池田潔出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1963/06/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 61回この商品を含むブログ (46…

国母選手への風あたり(4)―まさか、(4)まで続こうとは…

国母和宏選手:服装問題で「極めて遺憾」文科相:毎日新聞 2010年2月15日 19時14分(抜粋) 川端達夫文部科学相は15日、衆院予算委員会で「日本選手団の代表としては、適切で全くない。極めて遺憾だ」と述べた。「(監督官庁として)しっかり対応していき…

国母選手への風あたり(1)―ドレスコード?

バンクーバーオリンピック日本代表選手(スノーボード)国母和宏(21)=東海大=の移動時の服装や謝罪会見の態度に対し、苦情の電話やメールが殺到。 http://www.asahi.com/olympics/news/TKY201002120171.html 社会学における「コード」もしくはリスペク…

追記/国母選手への風あたり(2)―海外メディア

海外メディアの反応も。 米国ヤフーは12日、日本で問題となった国母のカナダ入りを「日本人スノボ選手、乱れた服装で非難殺到」の見出しで、トップニュースで報じた。同サイトは、国母の謝罪会見を報じるYoutubeの映像を同記事に添付。「日本語が理…

リスペクタブルな国民

混浴、立小便、裸体での往来、春画の売買、刺青、夜間の高歌放吟、ゴミ不潔物汚物の投棄、夜間の無灯火馬車通行、密集地での火遊び、男女相撲や蛇使いの見世物、男装女装…。違式詿違の罪目は、実に広くさまざまな生活習慣風俗行為にわたった。一見雑多な項目…

違式詿違とは何か?

昨日ふれた明治期の「違式詿違条例」については、後期の歴史社会学でもとりあげたい。最近調査研究も進んでいるようだ。 ちなみに、4ヶ月前のこんな事件も思いおこされる。http://d.hatena.ne.jp/yasmins/20090424/p1 参照キイワード:「裸になって何が悪い…

送り火

今日、五山の送り火。 起源は諸説あるが、慶長の頃にはすでに定着していたらしい。それほど長い歴史を持つ京都の代表的な行事だが、公的に禁じられていた時期があった。 明治5年から全国多数の府県で次々に公布された「違式詿違(いしきかいい)条例」によ…

≪プロデューサーズ≫、ベルリンで公開

http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2602940/4148281 ドイツ人とゲイの方の感想を直接聞いてみたいものです。

BAD TASTE

ヒトラーの呪縛作者: 日本ナチカルチャー研究会,佐藤卓己出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2000/07メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る(注意:以下映画のネタばれ含む。) 映画≪プロデューサーズ≫の圧巻は、なんといっても劇中…

本日の参考資料、その2

もちろん真面目な資料も。イギリス近現代女性史研究入門作者: 河村貞枝,今井けい出版社/メーカー: 青木書店発売日: 2006/05/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るとか、ヴィクトリア時代の女性と教育―社会階級とジェンダー (M…

本日の参考資料

授業でふれた、ヴィクトリアン・リスペクタビリティの参考資料。エマ [DVD]ほか、J・オースティンの小説群。代表は何と言っても高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫)か。正確にはオースティンはヴィクトリア期よりやや早いのですが、いわゆるヴィクトリア時代に…

リスペクタビリティの注入

ピグマリオン [DVD] FRT-045出版社/メーカー: ファーストトレーディング発売日: 2006/12/14メディア: DVD購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (12件) を見るおなじみオードリーのマイ・フェア・レディ 特別版 [DVD](1964)からさかのぼること四半世…

今日、透谷忌

大正「ロマンティック・ラヴ」の旗手、北村透谷の亡くなった日。 「恋愛は人生の秘鑰なり」 「ロマンティック・ラヴ」については、教育社会学@ノートルダム、歴史社会学@関大にて、近代市民道徳である「ヴィクトリアン・リスペクタビリティ」の要件としてふ…

草磲君は「最低の人間」か?

来週の歴史社会学の主題は予告どおりRespectabilityですが、折りしも世間を騒がせたこの事件をとりあげます。公然猥褻罪と近代社会について考察しましょう。 SMAPの草なぎ剛、公然わいせつ容疑で逮捕 2009.4.23 22:00 東京都港区の公園で全裸になったと…

大臣発言撤回

「最低の人間」から「最低、最悪の行為」へ。 http://www.asahi.com/national/update/0424/TKY200904240084.html?ref=reca 兄弟でも見解は大きく異なる。 http://www.asahi.com/politics/update/0424/TKY200904240278.html

入学準備@阪神間

卒業、入学式等のセレモニーだけではなく、いわゆる「お受験」用の定番ブランドとして知られているのが、≪ファミリア≫だ。 調べてみると、≪ファミリア≫というブランドには、さまざまな興味深い要素が含まれている。まず、神戸という立地、そもそもベビー洋品…

読書と品格

昨日は読書形態についてふれたが、ふと先週3月3日朝日新聞朝刊掲載の竹内洋「私の視点」「不安と孤独にひとり堪えよ」を思い出した。先般の大臣酔いどれ辞任劇をうけ、激務にさらされている者こそ「ひとり古典にむきあったり、音楽を聴いたり」する沈思黙考…

ことば ことば ことば

シロカネーゼといえば、アシヤレーヌ。 ところで、なぜ芦屋のことばは東京アクセントに近いのか(Wikipedia参照)。 ことばは社会集団と密接にリンクしている。たとえば、かつての京都の女学生。府立の高等女学校では専ら標準語が、一方、市立女学校では京こ…