文学に学ぶ―あるいは俄か漱石熱

社会学、歴史社会学夏目漱石の作品を使っている。これは恩師・竹内洋先生の教育社会学研究のひそみにならい拙著『ミッション・スクール』で展開した議論をさらに深めるためなのだが、僅かながらも周囲に俄かファンを増やしている気がする。授業コメントで「漱石をあらためて読んでみたい」と書いてくれたりしているのはおそらくおつきあいで書いてくれているのだろうと思っていたら、本当に文庫本を持っている学生がいた。

悩む力 (集英社新書 444C)

悩む力 (集英社新書 444C)

そもそも授業で使っているのはNHK「知るを楽しむ」シリーズの姜氏による「漱石を読む」なのだけれど、社会学的解釈よりむしろ、悩める大学生・三四郎や元祖大卒&就職できない代助に自己投影する学生は思いのほか多かったようだ。
あるいは少々酷でしたか?
一応、ブクログ本棚漱石も並べて置くことにした。