2009-11-15から1日間の記事一覧

「煩悶」青年と「哲学」的な恋―「悩む力」雑考その2

明治36(1903)年、旧制第一高等学校の生徒・藤村操が華厳の滝で投身自殺をした。18歳だった。自殺現場付近の木に記した遺書「巌頭之感」が社会的反響を呼び、大勢の若者が後追い自殺を図った。藤村の友、岩波茂雄は、当時を「人生とは何ぞや、我は何処より…