サバイバル

ミッション・スクールも生き残りへの努力。

上智大 泰星中高と提携 推薦枠20人 校名「上智福岡」に
福岡市中央区の泰星中学高校(水谷繁夫校長、795人)は19日、上智大(東京)と教育提携を結んだと発表した。提携により、2011年度から、校名を上智福岡中学高校に変更。上智大は新年度の入試から、同校の特別推薦枠(20人)を設ける。12年度からの男女共学化も検討する。
同校は1932年開校で、設立母体が上智大と同じカトリック修道会イエズス会。同大とは姉妹校関係にあり、「国際的視野を持った人材の教育充実」などを目的に、提携に踏み出した。少子化や不況による受験生の併願校数の減少を背景に、ここ数年、同校の志願者数は減少傾向にあり、「私学生き残り」へ魅力アップを図る側面もある。
提携開始は今年4月で、大学教授による出張講義や同大での中学高校教員の研修、英語カリキュラムの共同開発、同大の海外ネットワークを生かした留学プログラムの充実などを進める。
同校を運営する学校法人「泰星学園」の外川(けがわ)直見理事長は「校名変更に寂しさもあるが、新しいスタートを切り、福岡から国際社会で活躍できる人材を多く輩出したい」と話している。
2010/02/20付 西日本新聞朝刊

数年前、京都の平安女学院聖公会系)は立命館大学と提携したが、宗教上のつながりは無い。リッツとの提携により偏差値は上がってもミッション・スクールとしてのカラーが変容するのではないか、との不安の声が今でも時折あがる。上智と泰星の提携はある意味非常に幸いな例と言えるのかもしれない。
もちろん、こうして「一貫化」が進むことにより、いわゆる「トラッキング」の弊害が生まれてくることも避け難いのだけれども。
参考http://www.taisei-js.jp/alliance/