歴女

こどもの日の昨日、娘のリクエストで「霊山歴史館」(りょうぜんれきしかん)訪問。まずは隣接する護国神社境内の幕末の志士たちのお墓参り、パール博士顕彰碑見学。その後、歴史館に入り春季特別展を見る。「幕末維新ミュージアム」の名にふさわしくDVDありジオラマあり、見学者にも若い人の姿が多かった。

昨今の社会現象としての「歴女」の登場を、やはり最近指摘されている「草食系男子」と「対」のものとして解釈する論を、幾度かみかけたことがある。曰く、
今日的「草食系」にはない魅力を戦国武将などの「肉食系」に見出すのだろう、と。しかし、少なくとも我が家の「歴女」に関する限り、具体的にそうした対象があるわけでもなく、又、歴史上のヒロイン達にもむしろより高い興味を示している。その執心ぶりは相当なもので、学校の勉強には勿論みられない熱心さだ。ただただ純粋に惹きこまれる、つまりは、単に知る愉しみ、に尽きる、ということか。
とすると、その知的興味対象がなぜ今「歴史」なのか。しかもなぜ「女子」なのか、という問いは残る。
我が娘の歴史好きは今に始まったことではないので、「今時の現象」を分析するためのサンプルとしては相応しくない。やはりメディアと教育の面からのアプローチが必要になってくることだろう。

昨日の土産がこの「幕末月旦札」。
トランプカードだが、53枚すべてに異なる幕末の人物が描かれておりオリジナルゲームも楽しめる。いわゆる役(組み合わせ)を目指して札を集める「家族あわせ」の一種だが、幕末に関連する出来事、事件に関係した集め方が四十数種類もある。例えば、「幾松」「桂小五郎」の夫婦、「吉田松陰」「久坂玄瑞」の義兄弟などはワンペアで3点、維新の三傑の3カードは15点、長州土佐浪士組など出身グループは4カードで35点、といった具合。最高の50点は5カードの大政奉還(どんな5枚かお解かりになります?)。
完成したら「幕末!」と言ってあがる。山札がなくなったところで終了。得点が高い者の勝利となる。
まだ実際に遊んでいないのだが、家族でこれをやると、かなりもめそうな予感がする。説明書によると、四十数種類の役は「一例」であってゲームの参加者により「考えて増やしてもOK」とあるからだ。