「品格」ってなに?

朝日新聞2009.2.15.OPINION耕論:コラムニスト・泉麻人、ジャーナリスト・桜井よしこ、日本語学者・金田一秀穂からの聞き取りをまとめた記事。三者三様のコメントをこじんまりまとめたといった感じでインパクトは特に無い。が、気になったのは、品格という言葉は「明治以降に広まったものでしょう」との金田一の指摘。品格については、「日本」「日本人」というキイワードとのからみ、ナショナルな文脈で語られることが圧倒的に多い(この朝日新聞紙面も例外ではない)が、金田一はそのあたりの近代性を一応意識しているらしい。ローカルな方言にこそ品格がある、とする金田一の「品格」概念が実は最も普遍的なのかもしれない。