はじめましてⅡ @rive droite とは

私の住まいは鴨川右岸にあります。それで、ここを研究室@rive droite と名づけてみました。

かつてパリでは「右岸で金を使い、左岸で頭を使う」という言い方があったそうです。セーヌ右岸にはオペラ座があり、シャンゼリゼがあり、モンマルトルがあります。一方、左岸rive gaucheには、ソルボンヌがあり、サンジェルマンがあります。京都も同様に、鴨川右岸に御所や西陣がある一方、左岸には京大があり百万遍があります。

2006年上梓の『ミッション・スクール―あこがれの園』(中公新書)という本で、旧制高校教養主義とミッション・スクールの芸術愛好とを対比的にとらえ、「立身出世青年VSファムファタル」という大雑把な仮説を提出してみました。これは、鴨川左岸の京大と右岸の同志社にも妙にあてはまる部分があります。

ミッション・スクール (中公新書)

ミッション・スクール (中公新書)

フランス語は全く解しません。rive droite の正確な発音も覚束ないのですが、一応、教育社会学の徒として大ブルデューをリスペクトしつつ、そして自らはその対岸(「頭を使う」左岸より圧倒的に享楽的な右岸)にいることを自覚しつつ、タイトルだけでもと、少々気負ってみました(まあ、脳が無いのと同じくらい、お金も無いのですが)。
ちなみに、私の夫は左岸に研究室を持っています。
また、辻仁成の小説とは無関係です。