Faschings-Dienstag

今日は謝肉祭最終日。今頃ミュンヘンではお祭り騒ぎがクライマックスを迎えていることだろう。老若男女が思い思いの仮装で街に繰り出し、無礼講を楽しむ。音楽と、踊りと、喧騒と、酒。広場も道も、地下鉄の中までも、舞い散る紙吹雪がふりつもるので足をとられぬよう注意(もちろんお酒にも足をとられぬように)! はるか京都のrive droiteからもドイツワインでその風情を偲ぶこととする。
ミュンヘンのFaschingは、今月三日にふれた祇園の節分行事「おばけ」を、地域全員参加でスケールアップしたようなもの。謝肉祭ではリオもヴェニスも世界的に有名だが、ミュンヘンのFaschingは観光客むけの見世物であるよりも圧倒的に一般市民自らのものである。非日常がこれほどの規模で地域ぐるみで年次行事化されている例が、日本にあるだろうか。

一転、明日はAschermittwoch「灰の水曜日」。人間が塵から生まれ、またやがては塵に帰ることを思い出すべき日。ちなみに新月でもある。